心と体の関係

●全ては脳の働き

 水泳に限らずスポーツでは、メンタル面がとても大切です。そして、覚えた事を表現するという意味においては、脳の働きが大いに関係してきます。筋力や柔軟性などはいわば道具で、どう使いこなすかは脳の働きの良し悪しにかかっているのです。

 人間には自己保存の本能があるので、怒鳴られたり嫌だという気持ちがあると、筋力や心肺能力は鍛えられても頭が考える事を拒否するので筋肉が連動した動きは覚えられません。練習は気持ちをこめて興味深く行う事が上達への近道です。ただ頑張るだけ、量をこなすだけでは、人との差はつかないのです。

 練習では速いけど、大会本番では緊張して実力が出せなかったなんてことも、脳と体の働きに関係しています。頭の中が不安でいっぱいだと、脳は自己保存本能で活発に動いてエネルギーを過大に消費しはじめます。そして、神経から筋肉にも指令がでて、体を守ろうとして筋肉に力を入れて固くなろうとします。こんな状態で泳いでもいつもの泳ぎと違って小さな泳ぎになってしまいますね。ですから、大会本番では楽しんで泳げた方が良い結果がでます。普段からタイムを取る時は楽しむなんて訓練も必要になってくるかも知れません。

 ここで大切なのは、人間は想像したことと現実に起きていることを頭の中で区別出来ないということです。速くなるのをあきらめた瞬間からタイムがあがらなくなります。この練習をこなしたらベストが出せるという気持ちで練習してみてください。1ヶ月で結果が出せるでしょう。


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